賃貸でウォシュレットの取り付けをしてもいい?費用相場や注意点
引っ越した部屋のトイレにウォシュレットがない場合
発売以降、人気が伸び悩んでいたウォシュレットも、平成26年の総務省による全国消費実態調査によると、全国では65%、多い都道府県では80%近い普及率となっており、新しい家ではウォシュレットがついているのが当たり前になってきました。
しかし、賃貸住宅ではまだまだついていないところも多いのが現状です。引っ越し先にウォシュレットがついていない!という場合、みなさんはまずどうするでしょうか。
管理会社を通じて大家さんに言ってつけてもらう、というのがまず浮かぶ方法かもしれません。しかしその要望は通るとは限りませんよね。かといって、ウォシュレットがついていない以外はすべての希望条件に合致しているという場合、ウォシュレットを理由にその物件を諦めるというのも残念な話です。そんなときは、自分でつけてしまうという方法があります。もちろん大家さんの許可を得なければなりませんし、基本的には退出時に現状復帰するという条件付きです。でもその場合、自分の責任においてウォシュレットをつけることは賃貸住宅でも可能な場合がほとんどです。
ウォシュレットの取付を自分でやる場合の手順
ウォシュレット付き便座を購入し、自分で取り付ける場合の手順をご紹介します。
- ①既存の便座を取り外す
- 便座は便器の下側からナットまたはネジでとまっているので、その部分を外せば簡単に取り外すことができます。
- ②ベースプレートをネジで締めて固定する
- 便座を固定していた穴にウォシュレット取付ベースプレート用ゴムを差し込み、ネジで締め付けて固定します。
- ③分岐金具を取り付ける
- 止水栓を閉めてからタンクのフタを開け、既存の給水管を外します。止水栓に分岐金具を取り付けたら、片方に給水管をつなぎ、タンクのフタを元の位置に戻します。
- ④ウォシュレット付き便座を取り付ける
- ②で取り付けたベースプレートにウォシュレット付き便座を差し込みます。
- ⑤給水ホースをつなぐ
- ウォシュレット本体に付属している給水ホースを、③で止水栓に取り付けた分岐金具の空いている方に差し込みます。
以上でウォシュレットの装着完了です。メーカー商品ごとに多少の差異はありますが、基本的には上記のような手順で付けることができます。詳細については各商品の施工説明書に従ってください。ウォシュレット付き便座の価格は、1万円台前半から10万円近いものまでいろいろありますが、上記のようにDIYで取り付けるなら、費用は本体購入費のみで済みます。
ウォシュレット取付を業者に頼んだらいくらかかる?
いくら簡単そうに見えても、やはり水漏れや故障が心配なので自分ではつけたくない、という人は、ウォシュレットを取り付けてくれる専門業者に依頼しましょう。その場合にかかる工事費は7,000円〜1万5,000円ほどです。商品購入費と工事費をパックにして安くやってくれる業者もありますので、比較検討してみてください。
また、ウォシュレットを使うにはコンセントが必要です。トイレ室内にコンセントを増設する必要がある場合は、さらに1〜2万円の費用がかかるため、上記の相場価格にプラスして考えなければなりません。さらに、ユニットバスの場合、コンセント新設は不可能なので、電源不要のタイプをつけることを考えるか、ユニットバスの外から電源を引いてくるかなど、別の方法を考える必要があるでしょう。
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